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先日お引き渡しをした古家付き土地の建物解体現場で建物の下にある地中内から大量の屋根瓦が出てきました。工事は一旦、止まり、ご購入された方には大変ご迷惑をかけておりますが、本件の契約では売主様が土地を引き渡してから180日が契約不適合の通知期間内で起きた事故なので直ぐに現場に駆け付け売主様に報告をし処分代に費用が掛かることをお伝えしました。お取引の際、解体費用を買主様がご負担する場合、特に相続で取得した先祖代々の土地や中古住宅は、早くからご実家を離れている方も多く、地中内残存物に関しては売主様も当然ながら知らず事前に告知できない状態で引き渡しを行うケースが殆どです。現状を知った売主様は大変驚かれていましたが契約書の内容を十分ご理解いただいていましたので費用についてはご負担いただくことになりました。他では建物解体費と別に地中内の撤去費用がかかることに納得がいかず大きなトラブルになった事例を聞きますが、このようなリスクを回避するため相続物件に関しては特に注意が必要で売買契約時の①売主責任の範囲、②責任期間や通知期間を必ず書面で残すことが重要となります。解体業者さんからお聞きしたことは、昔の大工さんは解体も出来たので基礎を伴う車庫や倉庫の土間に瓦や廃材を混載して地盤を固め施工した現場も多く、このようなコンクリート片は珍しくないと言っていまいした。甲府市内では甲府空襲の時の廃材なども家屋の下に残置物として発見することも良くあるそうです。いずれも今回の瓦は県内の業者では引き取りが不可能になり、産業廃棄物処理場へ搬入しなければならないため、費用は通常の3倍掛かるとのことでした。売主様にご負担が掛からないようお願いしましたが心が痛みます。みなさまも建物付きの土地売りをご購入やご売却を行う際、地中内埋設物についての責任負担を明確にして契約書に残すよう十分ご注意ください。
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